膝の痛み・変形性膝関節症について

膝の構造と働き

膝について調べてみると、足の太ももとすねを繋ぐ関節の前面部分となっています。
膝関節は、人間がスムーズに動くために必要不可な部位で、靱帯と筋肉を使って体をいろいろな方向へ移動させることができるのです。
では、具体的に構造はどうなっているのでしょうか。
レントゲンを撮ってみてみると、大腿骨、脛骨、お皿といった簡単な形状になっているのですが、実際には骨以外に関節包、靱帯、軟骨、筋肉などの軟部組織があったりと、非常に複雑で精密な構造になっているのです。
靱帯によってひざの前後左右の安定が保たれ、筋肉や腱によって曲げ伸ばしする働きが行なわれています。
膝関節全体は滑膜で裏打ちされた関節包という袋に包まれていて、その滑膜では膝が滑らかな動きをするために大切な役割をしている関節液が作られています。
このような部分に傷かついてしまうと、関節全体が不安定となり、痛みが生じてしまう場合があるのです。

膝の痛みの多くは変形性膝関節症

膝の痛みにもいろいろあって、急に痛みがでたのならば急性関節炎、徐々に痛みが起こってきたのならば慢性関節炎と考えます。
どんなときに起こるのかによっても病名がそれぞれあり、歩きはじめや歩きすぎで痛みが生じた場合は変形性膝関節症、階段の昇るときに痛みが生じるならば膝蓋骨軟化症、階段を降りるときに痛みが生じるならば半月板損傷が考えられます。
子どもなどでは成長に伴って痛みがあらわれることもあり、関節リウマチなどの炎症性の疾患によるものや、まれにひざの部分にできた腫瘍が原因で痛みが起こることもあります。
そのなかでも変形性膝関節症が最も多いとされていて、中高年以上で膝が痛む場合には変形性膝関節症が疑われます。
変形性膝関節症は痛みが徐々に進行していく特徴があるものなので、症状が軽い場合には病院へ行かずにそのまま放置してしまうことが大半です。
しかし、症状が酷くなって、明らかに形が変わってしまってから病院へ行くと手術をしなくてはならない可能性もでてくるので、痛みを感じたらすぐに専門の医師に診断して貰うことが大切です。

膝の痛みが起こるわけ

変形性膝関節症は、過剰な負荷が膝にかかることで、関節の軟骨が徐々に傷んで構造が破壊されることから始まり、主に軟骨、半月板、滑膜に原因があるものです。
膝に無理な力がかかることが繰り返されると、軟骨がすり減ってきてしまいます。
軟骨がすり減ると骨がむき出しになり、歩くとすべりが悪いので痛みが生じてしまうのです。
特に太りすぎの女性に発症することが多く、60歳以上の4人に1人はひざの痛みや何かしらの変形がみられます。
人は歩く時や走る時など何かをするときには、常に体重を大腿四頭筋が支えるという大切な役割を担っています。
大腿四頭筋が加齢で機能が衰えると、体重を支えるのに膝を曲げた状態だと出来なくなります。
そうすると、膝を伸ばしたままの状態で歩くなどの動作を行なわなければならなって、同じ場所に過剰な力がかかり、関節軟骨がすり減ることで痛みが発症してしまうのです。
また、半月板損傷や骨折、靱帯断裂、離断性骨軟骨炎を起こしたあとに変形性膝関節症になるケースもあります。

膝の痛みの症状

変形性膝関節症は、立ったり座ったりする動作の時に痛みがあらわれるのが特徴で、じっとしていても痛みがでるということはありません。
はじめは動作時に膝に違和感があらわれます。
この時の痛みは軽いのでそれほど気になる事はありません。
次第に膝を動かさないでいると、関節がこったりこわばったりして痛みが出始めます。
症状が軽い場合は一時的なものですので、少しずつ動かしたり解したりすればこわばりも痛みも軽減していきます。
症状がもっと進行していくと、ギシギシとした痛みが伴うようになってきます。
動かしているうちに痛みは少しずつ消えていきますが、動かしすぎてしまうと痛みがまた出始めてしまいます。
膝に水が溜まるような症状が起こる人もいます。
一度、関節が変形してしまうと元の形には戻らないものですので、治療を早めに行い、それ以上悪化させないようにすることが大切になります。

膝の痛みの治療法

変形性膝関節症の治療法は、保存療法と手術療法の2つに大きく分けられます。
治療は出来るだけ早く始めて、痛みや進行を防がなければなりません。
強い痛みがある場合には、歩くことに支障をきたしてしまいますので、まずは膝の痛みを緩和することから初めていきます。
痛みを緩和するには、痛み止め(消炎鎮痛剤)を服用したり、消炎鎮痛剤が配合された湿布剤を貼ります。
患部の血液の流れをよくして痛みを緩和する温熱療法も効果的です。
但し、患部が痛みとともに腫れて熱を持っているようならば、温めるのではなく、冷却するほうが効果的です。
症状の悪化を防ぐためには、運動療法も良い方法です。
効果がでるまで多少時間がかかってしまいますが、痛みを軽減させるのに最も良い方法となっています。
体重を支えている太ももの筋肉を鍛えるトレーニングや、膝が動く範囲を維持するためのストレッチなどの運動療法も良い治療法とされています。
手術療法は、保存療法では治らなかった場合や重症な場合に、患者さんの年齢、症状、生活環境などに応じて適切な方法で行なわれます。

サイトMENU

Copyright (C) 2009 膝の痛み・変形性膝関節症について. All Rights Reserved.